そばの旨味を引き出す薬味「のり」は、栄養たっぷりの健康食品!

そばに薬味をプラスすれば、味わいがぐっと変化してさらにおいしくなるものです。

中でものりは、ざるそばの上にかけたり、つゆに入れたりと少し加えるだけで旨味倍増!

そばには刻みのりは欠かせない、という人も多いのではないでしょうか。

ここでは、そばとのりの相性の良さやのりの健康パワーなど、のりについて深掘りしていきます!

 

もりそばとざるそばの違いはのりにあり?

 

そばつゆにつけて食べる冷たいそばは、「もりそば」、「ざるそば」、「せいろそば」にわけられます。

それぞれ一見同じようなそばに見え、また同じ材料で作られていることも多く、味わいとしてはほとんど変わらないのですが、名称は使い分けられています。

これら3つ、明確に何が違うかというと、そばの上にのりがのっているかどうか。

 

江戸時代、そばがきからそば切りへと変化する中で、そばつゆにつけて食べる「もりそば」がまず生まれました。

そのうちとあるお店がつゆにみりんを加えるなど高級志向のそばを竹ざるに盛り付けて提供するようになります。

これが「ざるそば」の始まり。

庶民的な「もりそば」との違いを明確にするため、ざるそばの上にはのりを盛って提供するようになったのだそうです。

なお「せいろそば」はせいろで蒸したそばのことで、のりはのっていません。

 

というわけで、かつてはもりそば=庶民的ざるそば=高級志向せいろそば=調理法の違いという区別がありました。

けれども現代では味や製法に違いはなく、器の違いやのりのあり/なしで判別されています。

 

のりを存分に味わえる「花巻そば」

 

温かなかけそばに、もみのりを豪快にトッッピングしたそばを「花巻そば」と呼びます。

のりを散らしのせる様子が桜の花びらを撒き散らすようだとのことで、この名が付けられたのだそう。

のりの風味を生かすべく器に蓋をして提供される場合もあり、蓋を開けた瞬間にのりの香りがふわっと漂って食欲が加速!

江戸っ子たちにも「手軽でおいしい」と好評だったようで、落語「時そば」にも登場しています。

花巻そばを食べる際には、のり以外の薬味は入れないか、三つ葉やわさび、ネギなどから1、2種類のみ加える程度にして、のりの風味を楽しむのがおすすめです。

 

のりには栄養がたっぷり!

 

のりは海のミネラル分など、栄養成分がしっかり詰まっている食材。

薬味として少し食べるだけではもったいない、とっても優秀な健康食品です。

のりの1/3は食物繊維でできており、腸内のデトックスにぴったり。

しかも発ガン性物質を排出する働きもあり、大腸ガンの予防にも効果的だと話題に。

またビタミン類も豊富で、髪の毛の健康を保つビタミンA、炭水化物をエネルギーに変えるビタミンB1・B2、毛細血管を正常に保つビタミンCなど、計12種類ものビタミンが含まれているのです。

 

そしてさらに、貧血予防に効果的な鉄分、生活習慣病を予防する効果のあるβ-カロチン・EPA・タウリン、歯や骨を丈夫にしたりイライラを解消したりするカルシウムも豊富。

これほど栄養たっぷりであるのですから、そばの薬味に使うほか、日々の生活でぜひ積極的に取り入れていきたい食品です。

のりには旨味成分も豊富で、鰹節に含まれるイノシン酸、椎茸に含まれるグアニル酸、昆布に含まれるグルタミン酸の3つの旨味成分をすべて持ち合わせています。

だからこそ、そのまま食べておいしいのはもちろん、薬味としても“いい味”を引き出してくれるのです。

 

そばの風味に寄り添い、旨味を引き出し、さらに栄養もたっぷりののり。

おいしくて健康な薬味として、ぜひ存分に味わってみてはいかがでしょう。