うどん、そうめん、ひやむぎの明確な違いって何?

小麦粉から作られる麺といえば「うどん」。

海外からも日本食として広く親しまれ、人気のある麺料理のひとつです。

そんなうどんに似ている麺料理が「そうめん」と「ひやむぎ」。

 

これらの違いって、一体何なのでしょうか?

 

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ずばり違いは「太さ」だけ!

 

 

うどん、そうめん、ひやむぎは、いずれも小麦粉と水、少しの塩から作られており、原料的には変わらないものです。

では何が違うのかというと、麺の太さだけ。

 

味の違いは実はないのです。

 

 

太さの目安は以下の通り。

・うどん…およそ直径1.7mm以上

・そうめん…およそ直径1.3mm未満

・ひやむぎ…およそ直径1.3mm以上1.7mm未満

 

 

このように、うどんがいちばん太く、そうめんがいちばん細いものとなります。

なお、きしめんは直径ではなく幅と厚さに規定があり、幅3.5mm以上、厚さ2.0mm未満のものです。

 

ちなみに「手延べ麺」の場合には、1.7mm未満であれば、そうめんでもひやむぎでも名乗ってよいとのこと。

手延べ麺とは、小麦粉・水・塩を混ぜて捏ね合わせ、食用植物油またはデンプン粉を塗布してよりをかけながら引き延ばし、丸棒状または帯状の麺にしたもののこと。

 

引き延ばす行為のすべてを手作業で行っている麺のことを指しています。

 

 

小麦粉から作られる料理の歴史

 

小麦粉が作られるようになったのは、紀元前7000年頃の西アジアといわれています。

小麦粉はもともと雑草の一種で、古代の人たちにとって安定的な食料確保の手段として重宝されていたよう。

小麦の粒をすりつぶして粉にし、水を加えて焼いたものが食べられ、これがパンの始まりともいわれています。

 

 

うどんとして日本全土に広まるのは、それからかなり先のこと。

 

小麦粉を水でこねて細く切った「切麦」がうどんの原型で、これが派生してうどんになったという説があります。

 

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そうめんとひやむぎはどのように生まれた?

 

そうめんの歴史は奈良時代に始まるとされています。

 

もち米の粉をこねて細く延ばし、縄のようにねじり合わせたお菓子「索餅(さくべい)」がそうめんの元祖。

 

鎌倉時代から広く作られるようになり、室町時代になると「素麺」や「索麺」といった文字が当てられるようになりました。

 

室町時代のそうめんは、今のそうめんにも近いとされています。

 

その後江戸時代にそうめん作りが盛んになり、播州の名物になっていったようです。

 

一方ひやむぎはさまざまな説があり、練った小麦粉を板状にして細く切った「切麦」が原型ともいわれています。

 

昔はうどんは温めて食べるのが基本で、冷やして食べることはなかったのだそう。

 

一方ひやむぎは冷やして食べることで喉越しのよさを楽しめるのが特徴。

 

夏はひやむぎ、冬はうどん、というように、季節によって分けられていたようです。

 

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色付き麺はひやむぎの特権?

 

そうめんとひやむぎはどちらも細く、パッと見ただけではどちらがそうめんでどちらがひやむぎかわかりにくいものです。

 

そこで考案されたのが、ひやむぎに色付き麺を加えること。

 

お中元やお歳暮でいただいたひやむぎの箱の中に、色付きの麺が入っていることがあったかもしれません。

 

これは単に飾りではなく、ひやむぎであることをわかりやすくお知らせしてくれている目印というわけなのです。

 

ただし現在では、見た目の楽しさからそうめんに色付き麺が採用されていることも多いそうです。

 

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うどん、そうめん、ひやむぎの違いは太さだけなので、食べごたえや食感などによって好みが分かれそう。

つるんっとした食感を求めるならそうめん、しっかりとした食べ応えを求めるならうどん、食べごたえとつるんとした食感の両方を楽しみたいならひやむぎなど、食べ比べでお好みの食感を探してみてはいかがでしょう!