そばの実の有名産地はここ!収穫量の多い順1位は北海道?長野?

そばの実の有名産地はここ!収穫量の多い順1位は北海道?長野?
プチプチとした食感が楽しめるそばの実は、栄養価も高い上、そのまま食べてもおいしいと評判です。
そんなそばの実の有名産地とはどこかご存知ですか?
収穫量の多い順などを見ながら、国内の生産地を探っていきます。
「気になるうどんの栄養について!健康的に食べるには?」についての記事はこちら→
そばの実とはどういうもの?
そばの実とはそばの原料となる穀物で、収穫し終えた殻のついた状態のものを「玄そば」、脱穀したものを「丸抜きそば」「挽きぐるみそば」といいます。
丸抜きそばと挽きぐるみそばの違いはそばの実特有の三角形の形をしているかどうかで、丸抜きそばは三角形、挽きぐるみそばは三角形ではありません。
殻がついた玄そばは栄養成分豊富ではあるものの、硬い殻が邪魔になってそのままでは食べにくいもの。
ですので、基本的には丸抜きか挽きぐるみにしてからそばへと加工するのが一般的です。
ただし絶対に食べられないということはなく、オーブンなどでじっくり加熱させたり、油で揚げるなどしたりしてさっくりとした食感を加えることで多少は食べやすくなります。
もしくは玄そばの状態でそば粉にすることで、独特の風味と食感のそばへと仕上がります。
「そば製粉で風味や香りが全く異なる!「挽きぐるみ」とは?」についての記事はこちら→
そばの実の有名産地とは?
そばの実は日本全国で作られていますが、中でも有名なのが北海道、長野県、福井県の3箇所です。
いずれも、おいしいそばがいただけることで知られていますね。
ただし、そばの実の都道府県別収穫量だけで見ると、北海道が全体の47%、長野が全体の7%と、収穫量の1、2位となっていますが、続いて収穫量が多いのは山形で6%、その後は栃木・秋田・茨城・福島で5%という結果となっています。
福井は全体の約3%で、全国的に見て収穫量がぐんと多いわけではありません。
(農林水産省が発表した令和元年の国内のそば収穫量を参考)
ちなみに、農林水産省が平成27年1月に発表した「そば及びなたねをめぐる状況について」によると、そばの需要量は年間12〜14万トン程度で、そのうち国産のそばは3〜4万トン程度なのだそう。
世の中に流通しているそばは、約1/4が国産、約3/4が海外産という内訳です。
なお、輸入の国別割合は、中国が85%、アメリカが13%、その他が2%となっています。
おいしいそばの産地が発表されています
「日本蕎麦保存会」が2019年12月28日に発表した「おいしいそば産地大賞2020」では、蕎麦鑑定士による実食を元にそばの産地ランキングが発表されています。
こちらのランキングで1位に選ばれたのは福井県で栽培されている「福井在来」という品種でした。
全粒粉のそばにすると、食べるごとに甘味がどんどん増していくという特徴的な味わいが評価につながり1位に選ばれたようです。
福井県では、昔からその土地でつくられてきた「在来種」を保存しようとする活動が県を上げて行われており、昔ながらのおいしさにこだわりがあります。
そういった点でも評価が高かったようですね。
2位は茨城県の「常陸秋そば」、3位は富山県の「八尾在来」と続いています。
そばツウなら、そばの実の産地の違いも感じながらそばを味わうのも楽しそうですね。
「人気の出雲そばと並び、日本三大○○。島根でいただくお茶の世界。」についての記事はこちら→