しまね和牛
しまね和牛
ブランド牛「しまね和牛」って知ってる?
農林水産大臣賞・内閣総理大臣賞も獲得!
「WAGYU」として海外からも評価の高い日本の牛さんたち。
三重県の松坂牛に山形県の米沢牛、岩手県の前沢牛などなど、各地にブランド和牛が点在しています。
そんな中、ここ島根県にもブランド和牛があることをご存知ですか? その名も「しまね和牛」というのです!
しまね和牛ってどんなお肉?
しまね和牛とは、島根県で生産された黒毛和種の牛のこと。
社団法人日本食肉格付協会の定める肉質基準で「A-4」「B-4」以上のものとされています。
もともと島根で盛んだったのは、豊かな自然環境を利用した“子取り”の生産でした。
子取りとは、母牛から子牛を産ませ、その子牛を全国の和牛産地へ売って収入を得ることです。
そんな中、近年では安全・安心のニーズが高まるにつれて子牛から和牛になるまで育てるケースがぐっと増え、県内でも肥育が盛んに行われるようになりました。
しまね和牛は受賞歴も数多く、1987年に開催された「第5回全国和牛能力共進会」の肉牛部門で内閣総理大臣賞を受賞。
2002年の「第8回全国和牛能力共進会」の肉牛部門でも農林水産大臣賞を獲得しました。
島根県民はもちろん、全国各地のお肉好きからも高い支持を得ている、島根が誇るブランド和牛なのです!
しまね和牛の知られざる歴史
なぜ島根の地でこれほどまでに牛の生産が盛んになったのかは、1300年代にまで遡ります。
出雲の山間部では“たたら製鉄”という古代から近世にかけて発展した製鉄法が発展しており、鉄の輸送手段として多数の牛馬が必要でした。
それに伴い放畜も盛んに行われていたようです。
次第に出雲が良質な牛の産地として名を馳せるようになり、延慶3(1310)年の「国牛十図」にて出雲・石見が、応安2(1369)年の「駿牛絵図」にて出雲が、それぞれ良質な牛の産地として取り上げられるまでになりました。
さらに江戸時代に入ると松江藩が雌牛を買い上げ、牛糞を肥料として有効利用するべく島根県各地の生産農家に牛を飼育させるようにもなり、どんどん牛生産が広まっていったようです。
その後、昭和30年代からは食用の和牛を育てるように変化。改良に改良を重ねた結果優秀な種雄牛が誕生し、現在に至っているとのことです。
しまね和牛をおいしく食す!
しまね和牛には、一般的な牛肉とは少し違った特徴があります。
それは、口に含んだ時においしさが長くキープできるということ。
肉の風味が抜群ということなのです!
そのため、しまね和牛の調理においては特徴である“風味”を生かすことが大前提。
ステーキにする際には最初から強火かつ遠火でじっくりと火を入れるのが◎。
うまみたっぷりの肉汁を逃さないために、焼き終わった後に塩を振ることもお忘れなく。
こうすることで、しまね和牛ならではの肉のおいしさをしっかり堪能できるのです。
ステーキ以外にも、焼肉やしゃぶしゃぶ、すき焼きなどにもぴったりですよ!
出雲大社参りの後にしまね和牛はいかが?
しまね和牛肉ブランド確立推進協議会が指定するしまね和牛の販売店は、出雲市をはじめ、松江市や益田市などに12店舗あります。
どのお店も魅力的ですが、中でも出雲大社から車にて5分ほどでアクセスできる
「島根ワイナリー バーベキューハウス シャトー弥山」
は、観光の際にも訪れやすいのではないでしょうか。
約500人収容できる広々とした店内で、しまね和牛のバーベキューを楽しんだり、島根のワインを飲んだりと、観光を盛り上げるリラックス体験ができます。
もちろん、しまね和牛は私たちの作るおそばとも好相性。
ステーキとざるそばでちょっと一杯、なんてたまりませんね!
島根に訪れた際には、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。