
栄養が摂れる日本食は、日本人のライフスタイル!?
お肉ばかり食べたり、炭水化物ばかり食べたりと、偏った食生活は不健康へと繋がります。
健康的なライフスタイルを実現するためには、日々の食事で栄養をしっかり摂ることが重要。
どんな食事が栄養的に優れているのかを見ていきましょう。
体にとって必要な栄養
生きていくために必要な栄養は、「3大栄養素」と「5大栄養素」の2種類にわけられます。
3大栄養素は「糖質」「脂質」「たんぱく質」で、体を動かすために必要となるエネルギー源。
これに「ミネラル」と「ビタミン」を加えたものが5大栄養素となり、体作りや体の調子を整えるために必要な栄養素とされています。
5つの栄養素すべてに役割があるため常に意識して摂る必要があり、かといってどこかに偏らずバランスよく摂取することが求められています。
バランスのいい食事って?
栄養素をバランスよく摂取するためには、理想的な食事を心がける必要があります。
「栄養フルコース型」といわれる食卓は、主食・主菜・副菜・乳製品・果物が1食に盛り込まれています。
一見難しそうに思えますが、ご飯とお味噌汁と焼き魚と煮物やおひたしなどの副菜の和定食を食べ、食後のデザートやおやつに牛乳と果物を摂取すれば案外簡単に栄養フルコース型の食事が叶います。
日本では昔から「一汁三菜」の食事スタイルがよしとされ、これがそのまま理想的な栄養バランスとなっています。
日本人こそ続けやすいスタイルといえるので、ぜひ積極的に心がけたいところですね。
なお、外食時にも「一汁三菜」や「栄養フルコース型」になるように考え、バランスの良い和定食をチョイスしたり、カレーや牛丼などを食べる場合にはサラダやひじきの煮物など野菜たっぷりの小鉢をプラスするようにしましょう!
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”栄養にならない”食物繊維も重要!
食物にはヒトの消化酵素では消化できない、つまり栄養にならない成分も含まれています。
これが「食物繊維」で、水に溶けない「不溶性食物繊維」と、水に溶ける「水溶性食物繊維」の2種類にわけられます。
栄養にならないのだから摂る必要がないのでは…と早合点してしまいがちですが、実は食物繊維も健康的なライフスタイルを送るために欠かせない要素で、第6の栄養素ともいわれるほど。
不溶性食物繊維は水分を吸収して便の容積を増やす役割があります。
便が増えると大腸を刺激し、お通じがスムーズに。
体の中から有害な物質を効率的に排出してくれるというわけです。
また水溶性食物繊維は溶けるとゼリー状になり、小腸にて栄養素の吸収速度を緩める働きがあります。
これにより食後の血糖値の上昇を抑え、だるさや眠気の軽減につながります。
さらにナトリウムを排出したりコレステロール値を低下させたりと、生活習慣病の予防にも効果的です。
これほど重要な食物繊維ですが、日本人の食物繊維の摂取量は年々減っているのだそう。
食物繊維の摂りすぎによって健康障害が起こるという事例はほぼなく、むしろ積極的に摂らないとどんどん摂取量が不足してしまいます。
野菜や海藻、きのこ類、さつまいもやこんにゃくなど、食物繊維の豊富な食材は常に摂るように心がけたいです。
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栄養たっぷりの食事が健康的な体へ導く
魚や大豆など良質なたんぱく質が摂れて、かつ煮物やおひたしなどで野菜もたっぷり摂れる和定食を心がけることが、栄養のある食事への近道です。
それとともに、根菜類や海藻など食物繊維をしっかり摂って体の中からキレイに!
健康的な食事が簡単に叶えられる日本の食事スタイルを大事にし、思う存分楽しみましょう。
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