絶品「のどぐろ」島根に来たら食べておきたいグルメ

島根県には出雲そばのほかにも、新鮮な魚介類や島根生まれの黒毛和牛「しまね和牛」、また不昧公が広めたとされる和菓子文化など、さまざまな名物グルメがあります。
そんな名物のなかでも、ひときわ人気を集めているのが島根の港町、浜田でとれる「のどぐろ」です。
のどぐろってどんな魚?
のどぐろは、本来「アカムツ」と呼ばれるスズキ科に属するお魚のこと。
口を開けたのど部分が黒いことから「のどぐろ」と呼ばれるようになりました。
全長は約40cmで、背中の体色はキレイな赤紅色。身はやわらかな白身です。
のどぐろは季節を問わずに脂がのったとてもおいしいお魚で、主にとれる日本海側ではもともと高級魚として扱われてきました。
日本全国へ新鮮な状態で届けられるよう物流の技術がすすんだことで、より一般化。
とくに都市部においては人気で、価格は高いものの魚を主軸にした居酒屋から高級割烹まで、さまざまなお店で食べられています。
また2014年、テニスの錦織圭選手が全米オープンにて日本人初の男子シングルス決勝に進出して準優勝を獲得した際、帰国時に「お魚が好きなので、のどぐろとかあったら食べたい」と発言したことで、一般層にもぐんと浸透しました。
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のどぐろは、じつは島根県発?
アカムツがのどぐろという呼称になったのは、じつは島根県浜田市からといわれています。
いつ頃からのどぐろと呼ぶようになったのかはよくわかっていませんが、とはいえ50年以上前からアカムツはのどぐろだったよう。
浜田の漁師さんたちの間では「のどぐろ」という呼び方が長い間定着していたようですね。
浜田でとれるのどぐろはおいしいと評判!
そんなのどぐろは、富山や石川などの北陸や、山陰地方など日本海側で広くとれる魚ではありますが、中でも島根の浜田でとれるのどぐろが絶品だと評判です。
浜田でとれるのどぐろは脂をしっかりと蓄え、とろけるようなおいしさ。
脂質含有量が高いものだと、なんと25〜30%もあるそうです。
島根ののどぐろでも、とくに”小目(こめ)”と呼ばれる小さなものが比較的多く、この”小目”がおいしいのだそう。
ほか地方でよく水揚げされる比較的大きな”大目(おおめ)”ののどぐろよりも脂がのっているのだといいます。
浜田市では、とくに脂がのるといわれる8月から5月にとれる80g以上ののどぐろを「どんちっちノドグロ」と名前をつけて差別化。
細心の鮮度管理を経て全国に出荷されています。
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のどぐろはどう食べるべき?
おいしいのどぐろは、おいしさが引き立つような調理法で存分に味わいたいところです。
おすすめの食べ方をご紹介していきます。
■刺身やお寿司
脂ののったのどぐろは、シンプルなお刺身で食べるのが贅沢かもしれません。
身だけでなく皮にも旨味があるので、皮付きで出されることも多いです。
少し炙ってお寿司にするのもGOOD。とろりととろける身をぜひ味わって。
■塩焼き
シンプルな塩焼きもまた、のどぐろの旨味を味わえるとして人気のひと品。
焼くごとに脂が溶け出し、ほろっとほどける身がたまりません。
■煮付け
島根ののどぐろは、じつは煮付けで食べるのが一般的。
醤油と砂糖でやわらかく炊いたのどぐろは、ほろっと身が崩れて忘れがたい味わいです。
卵をたっぷりと蓄えたメスののどぐろの煮付けもまた絶品ですよ。
島根県浜田市には、浜田港で水揚げされた新鮮なのどぐろを提供するお店がたくさんあります。
水揚げされたばかりののどぐろはまた、ひと味もふた味も違うはず。
ぜひ島根に遊びにきて、おいしいのどぐろをたくさん召し上がってくださいね!