
長芋はそばの薬味にも重宝され、胃もたれも防ぐおすすめ健康食材
そばに長芋のすりおろしをかけて、ずるずるっといただくとろろそば。
とくに食欲のない時期にはするっと胃に入って食べやすく、とろとろ食感はそばとの相性も抜群。
もちろん、すりおろすだけでなく、そのまま食べておいしいのも魅力的。
長芋にはどんな効能が含まれているのでしょう。
そばのトッピングとしての長芋の魅力は?
そばの薬味としてねぎやのりとともに提供されたり、すりおろした長芋をそばの上にかけて食べたり、そばと長芋の組み合わせにはいろいろな楽しみ方があります。
ざるそばやもりそばとはまた違った食感や風味で、そばのおいしさを広げてくれるトッピングです。
小皿に盛り付けた皿そばが何枚も提供される「出石そば」は、小皿ごとに薬味を変えていただくのが定番スタイル。
薬味はねぎ、わさび、長芋、卵が並び、最初はつゆだけで、次にねぎやわさびとともに、最後に長芋や卵で風味を変えていただきます。
最後に長芋をトッピングすることで、風味も味も食感もまったく異なる味わいのそばが楽しめ、飽きずに食べられるというわけです。
とろろそばは栄養豊富で登山客にも人気
また、とろろそばも大人気。
温かいそばでも冷たいそばでも、長芋のすりおろしを上から大胆にかけると、ずるずるっとのどを軽やかに通っておいしくいただけます。
東京・八王子にある高尾山のとろろそばが有名で、高尾山登山者に向け、滋養強壮のためにそばにとろろをのせて提供したことで定着した、との説があるようです。
「そばの薬味「大根おろし」!消化を促し胃もたれも軽減」はこちら
長芋の栄養効果がすごい
長芋はさまざまな栄養素が含まれ、食べると元気になるといわれています。
そんな長芋の健康効果を見ていきましょう。
◯胃もたれに
長芋は、胃腸粘膜の保護や修復機能のサポート効果があります。
とろとろ成分に含まれ、タンパク質の消化と吸収を助けてくれます。
夏バテで食欲がなかったり、風邪等で胃腸の機能が弱っていたりするときにも消化吸収を促し、胃にやさしい食材といえます。
芋でありながら生で食べられるのも長芋の特徴。
これは、消化酵素であるジアスターゼが長芋に含まれ、デンプンの一部が分解されるためです。
たくさん食べても胃もたれしにくいのは、この成分があるおかげ。
◯食物繊維
長芋のとろとろ成分には水溶性食物繊維も含まれています。
腸内環境を整え、コレストロール値や食後の血糖値の上昇を抑制してくれます。
年齢を重ねると話題に上がるコレストロール値。サラサラ血液になることで血圧が下がり生活習慣病の予防に一役買ってくれます。
また、腸内環境が整うと肌の調子も良くなるといわれています。
「そばの旨味を引き出す薬味「のり」は、栄養たっぷり!」はこちら
長芋と山芋の違いは?
とろとろ感のある芋として「山芋」も食卓によく登場する食材ですが、実は「山芋」という品種はありません。
山芋とは「ヤマノイモ科」に属する芋類の総称であり、長芋をはじめ、自然薯や大和芋などが属しています。
ではスーパー等で「山芋」として売り出されている芋は何かというと、いちょう芋やつくね芋といった粘りが多いもの。
長芋はそれらに比べると粘り気が少なく、水分が多くて淡白な味わいとなっています。
「そばの栄養成分と期待できる効果!身体の中からキレイになろう」はこちら
食欲がなくなりがちな夏にはもちろん、日々の疲れを感じたらぜひ積極的に食べたい長芋。
そばと絡めてもよし、ご飯にかけてもよし、すりおろさずに短冊切りにして醤油をかけて食べてもよし。
とろとろ食感を味わいながら、おいしく健康的にいただきましょう。
この記事へのコメントはありません。