
え!そばの薬味に「もみじおろし」?。おいしくて健康効果もたっぷり?
そばにとって薬味は、風味をぐっと引き出しおいしさを格上げしてくれるもの。
ねぎやわさびなど好みは人それぞれで、複数種類トッピングする人から最初はねぎ、次にわさびと、段階を経ながら楽しむ人までさまざまです。
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もみじおろしも、そばと相性の良い薬味のひとつ。
ピリッと辛味のあるもみじおろしは、そばだけでなくいろんなお料理の薬味にもおすすめです。
もみじおろしはどんなもの?
もみじおろしとは、大根と一緒に唐辛子をすりおろした大根おろしのことです。
通常なら白い大根おろしが、もみじのように紅く色づくことでこの名がつけられました。
作り方はいたってシンプルで、大根の間に唐辛子を挟むか大根に穴をあけて唐辛子を挿し込み、すりおろすだけ。
もっと簡単に作りたいときには、大根おろしに唐辛子パウダーを加えて混ぜるだけでも作ることができます。
なお、大根おろしとすりおろした人参を混ぜ合わせたものをもみじおろし、という場合もあります。
この場合、一般的なもみじおろしよりも辛味は少ないため、辛味の苦手な人が食べることができ、人参から出る水分によってみずみずしい仕上がりとなるのが特徴です。
料理の薬味としてもみじおろしが重宝される理由
大根はすりおろすことによって「イソチオシアネート」という辛味成分が生まれます。
この特別な辛味成分には優れた殺菌作用や解毒作用があるといわれています。
このため、野菜に比べて腐りやすいとされる肉や魚料理に添えるのにぴったりなのです。
また独特の風味があるため、魚の臭み消しとしても重宝。
消化のサポートもしてくれるため、天ぷらなどの揚げ物料理にも最適といえます。
一方唐辛子には、基礎代謝を上げて脂肪の燃焼をサポートし、体を温める「カプサイシン」という成分が含まれています。
食べると体がじんわりと温まり、血流を改善する効果もあります。
さらに食欲増進の効果もあり、夏バテ対策としてもぴったりな食材です。
もみじおろしは、そんな健康効果たっぷりの大根と唐辛子が組み合わさった、スペシャルな薬味といえるでしょう。
料理の薬味としてのもみじおろしの使い方
薬味として加えるのにぴったりなお料理をいくつかご紹介します。
刺身
魚料理にぴったりなもみじおろしは、刺身に合わせても◎。
生魚特有の臭みが軽減し、刺身嫌いな方にも受け入れられやすくなります。
また、淡白な味わいの白子にもぴったり。
ポン酢と一緒に食べるとさっぱりぴりりとした辛味とクリーミィな味が組み合わさリ、おいしさ倍増です。
そば
そば粉の持つ力強い風味と辛味のあるもみじおろしは相性抜群。
そばならではの独特の風味が鼻から抜けた後、もみじおろしのピリッと感が楽しめ、箸が進んでしまうおいしさです。
冷やした状態でいただく、ざるそばやもりそばなどの薬味として味わうのがおすすめです。
お鍋
冬にぴったりな寄せ鍋などのお鍋料理にも、ほんのりとした辛味をプラスするもみじおろしは重宝します。
ぐつぐつ煮えた食材にのせてスープとともに味わうもよし、ポン酢にたっぷりと混ぜてつけダレにしてもよし。
旨味と辛味で、また違った風味が楽しめることでしょう。
天ぷら
脂っこい料理に合わせると、消化を促し食後もすっきり。
天ぷらを塩ともみじおろしだけでいただけば、天つゆで食べるのとはまた違ったおいしさ。天つゆにもみじおろしを混ぜてつけてもさっぱり、ピリッとした味わいでやみつきです。
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おいしいのはもちろん、健康効果もあり、積極的に取り入れていきたい「もみじおろし」。
そばをはじめいろんなお料理との相性を試してみてはいかがでしょう。
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