
「戸隠そば」-日本三大そば-ぼっち盛りとは?
「戸隠そば」-日本三大そば-ぼっち盛りとは?
日本三大そばの、「戸隠そば」のご紹介です。
日本三大そばとは、岩手県の「わんこそば」、長野県の「戸隠そば」、そして島根県の「出雲そば」。
「出雲そば」のご紹介に続き、今回は「戸隠そば」です。
「出雲そば」-日本三大そば-出雲のお土産にもおすすめ の記事はこちら
戸隠そばの始まり
戸隠そば(とがくしそば)は、長野県で食べられる信州そばの一種で、主に戸隠地区で製造されているおそばです。
戸隠地区には創建2,000年余りの歴史的神社である「戸隠神社」があり、平安時代には多くの修験者がこの地に集まりました。
その際、修行僧の携行食料として戸隠村にそばがもたらされ、江戸時代にそば切りへと進化。
参拝客にふるまうのが通例となったことで、全国的に広まったといわれています。
「そばと日本文化。江戸時代から現代へ育まれた豊かな文化」はこちら
戸隠の特徴
そば殻だけを取り除いて挽いた“挽きぐるみ”というそば粉を使用し、綿棒1本を使って丸く延ばして仕上げるのが特徴。
甘皮を取らずに挽いているため、見た目は黒っぽく、食べるとそばの香りがぐっと引き立ちます。
戸隠そばの食べ方
戸隠そばのいちばんの特徴が「ぼっち盛り」という独特の盛り方です。
これは、根曲がり竹で作られた円形のざるに、そばを5束または6束に分けて盛ること。
一束一束を“ぼっち”と呼ぶそうなのですが、なぜそんな呼び名がつけられているのかは不明なのだそうです。
一説によれば、戸隠神社ゆかりの神々「九頭龍新(くずりゅうしん)」「天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)
「天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)」「天表春命(あめのうわはるのみこと)」
「天細女命(あめのうずめのみこと)の5柱にちなんで5束に盛られ、地域によってはこれに地蔵堂を加えて6束としているのだとか。
薬味には戸隠大根を用い、長野の味覚・山菜などとともにいただくことが多いようです。
そばの水を切らずに盛ることが多く、表面は水で濡れてツヤツヤ。なんとも食欲をそそります!
神秘を感じる戸隠へ!
毎年11月上旬には戸隠神社にて「蕎麦献納祭」が行われます。
そば職人が白装束を身にまとい、収穫したばかりの新そばを神様にお供え。
戸隠そばを大切に思っている神社とそば職人たちの想いが、しんしんと伝わってくる儀式です。
戸隠は、ほかにも忍者の伝説や歴史を感じる神社山道の杉並木、風景が湖面に映る神秘的な鏡池など、魅力的なスポットがたくさんあります。
戸隠そばを楽しみながら、日本の神秘の源泉にほんの少し触れてみるのはいかがでしょう。
これが日本の三大そば!
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「これが日本の三大そば!美味しい「わんこそば」に迫る!起源や食べ方をご紹介」はこちら
をそれぞれ紹介しています。
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