出雲大社と関係の深い「出雲そば」。近隣の老舗店もご紹介!

島根県において出雲大社と出雲そばは、伝統はもちろん、観光・名産品という点においても欠かせない存在です。
出雲大社参拝とともに出雲そばを楽しみにされておられる方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな出雲大社と出雲そばの関わりについて、改めてご紹介していきたいと思います。
神々の国・島根の象徴「出雲大社」
縁結びの神・福の神として名高い出雲大社。
日本神話などにその伝承が語られ、天津神の命によって大黒主神の宮が建てられ、国家的な事業においても重要視されてきた神社です。
八雲山を背にして建ち、境内にはさまざまな神殿が静謐に鎮座、古代より人々から仰ぎ尊ばれてきました。
日々多くの参拝客が訪れる出雲大社の本殿には、周りのどこからでも向かうことができますが、とくに正門から参拝するのが正式です。
まずは勢溜(せいだまり)の大鳥居をくぐり、全国でも珍しい下り参道、祓社(はらえのやしろ)を通って身を清めましょう。
祓橋(はらえのはし)を渡って三の鳥居をくぐった先にある松の並木を歩き、御神像、手水舎と続いて、銅鳥居に軽く一礼した後、拝殿に参拝します。
御祭神に最も近づける門「八足門」を通り、国宝である御本殿を参拝しましょう。
御神体は西の方角を向いて鎮座しており、本殿正面からは神様を横から参拝する形となります。
「出雲大社、縁結びのご利益を授かる参拝の心得~その1【全5回】」はこちら
出雲大社参拝に欠かせない出雲そば
出雲そばが食べられるようになった経緯は、出雲大社参拝が大きな要素となります。
というのも、かつて出雲大社をはじめ、日御碕神社や美保神社、大山寺や一畑寺といった奥の院詣りにおいて、参道に並ぶそば屋の屋台でそばを食べるのが参拝客の楽しみであったからです。
出雲そばといえば、丸い漆器に茹でたそばを盛る「割子そば」と、釜や鍋から茹でたそばをそのまま盛り、かけつゆをかけて食べる「釜揚げそば」が知られていますが、中でも参拝客の体をぽかぽか温めてくれる釜揚げそばが楽しまれていたようです。
とくに10月下旬から11月上旬の新そばの時期は、出雲大社に全国の神々が集まる「神在月」と重なり、この時期に新そばを食べるのが流行ったようです。
「観光にぴったりの出雲大社とその周辺スポットをご案内」はこちら
現代でも出雲そばの銘店が多数!
もちろん、現代においても出雲大社付近に出雲そばの銘店は多数あり、参拝客に親しまれています。ぜひ出雲においでの際には食べてみてはいかがでしょうか。老舗の出雲そば店をいくつかご紹介します。
■荒木屋さん
日本で最も古いそばの老舗として知られ、創業はなんと天明年間。
江戸時代後期から続く出雲そば店です。厳選した出雲の玄そばを石臼挽きにし、良質な井戸水を使ってコシの強い麺に仕上げています。
出雲大社から徒歩10分ほどで、多くの観光客が訪れる銘店です。
■羽根屋本店さん
江戸末期創業の老舗です。
大正天皇にそばを献上したことで、「献上そば羽根屋本店」としました。
そば会席のコースが楽しめるほか、昔ながらの手打ちそばも楽しめます。
■田中屋さん
出雲大社の正門前にて、駄菓子屋として創業。
昭和47年に「レストラン田中屋」として開業し、その後そば専門店「そば処 田中屋」としてリニューアルオープンしました。
抜群のロケーションと、色の濃い風味豊かなそばが魅力。
釜揚げそばも割子そばも食べられます。
出雲大社の参拝時には欠かせない出雲そば。
正門前をはじめ、さまざまな出雲そばの銘店があるので、ぜひ歴史を感じながら食べてみてください。
島根観光の思い出が、おいしい出雲そばによってより一層深くなることを祈っています!
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