出雲大社、縁結びのご利益を授かる参拝の心得~その1【全5回】

出雲大社 参拝の心得 その1
神門通り→稲佐の浜→鳥居・参道
縁結びにご利益があると名高い出雲大社。
全国の神様がお集まりになられる神在月の時期はもちろん、日々多くの方が参拝にこられ、縁結びのご利益を授かっておられます。
そんな出雲大社での参拝の心得を全5回でご紹介します。
正しい参拝を行い、縁結びのご利益を存分に授かりたいですね!
①出雲大社前駅で下車し、神門通りへ(シンモンドオリ)
出雲大社へ参拝される際、電車を使って来られるなら一畑電車の「出雲大社前駅」で降りましょう。
新幹線だとJR「出雲市駅」が最寄りですが、出雲市駅から出雲大社までは10km以上あるので徒歩で向かうのはなかなか大変です。
出雲大社前駅で下車したら、神門通りを通って出雲大社へと赴きます。
この神門通りには出雲そばをはじめ出雲名物がたくさん並び、また雰囲気もすてきなので旅情気分へと誘われることでしょう。
参拝後には食べ歩きやショッピングを楽しむのもおすすめです。
②稲佐の浜で砂を頂く
約1kmある神門通りを歩いていると、その奥に出雲大社の鳥居が見えてきます。
よし心を込めて参拝するぞ!
と気分も高まりますが、じつは鳥居をくぐる前に行っておかなければならない場所があります。
それが「稲佐の浜」(イナサノハマ)です。
鳥居の前を左に曲がり、約10分歩くと「稲佐の浜」という海岸が見えてきます。
ここは日本中から神々が集まってこられるという浜で、出雲大社や地域の人々にとって神聖な場所です。
また夕景がじつに見事で、2017年に「日が沈む聖地出雲」として日本遺産にも登録されています。
この稲佐の浜で、砂を少し頂きましょう。
この砂は、後ほど使います。
波打ち際など、足跡もないきれいな砂をいただくようにすると、気分も引き締まりまよ。
砂を持ち運ぶ袋は自分で用意しますが、ビニール袋やナイロン袋などなんでも大丈夫です。
大量に頂いたり、砂を頂いたとにできた穴ぼこをそのままにして立ち去ったりと、マナーの悪い行いはやめましょう。
③鳥居をくぐって参道へ
稲佐の浜でいただいた砂を持って、いよいよ出雲大社へ向かいます。
来た道を戻って鳥居に行きましょう。
ちなみに、この稲佐の浜から出雲大社の鳥居へと向かう道は「神迎(かみむかえ)の道」と名前が付けられ、神様がお通りになられる道とされています。
事前にルートは調べておくといいですね。
神迎の道ぞいには神話や伝統文化を伝えるスポットがたくさんありますので、ここを散策するのもまた心おだやかになるひと時ですよ。
鳥居についたら、一礼してからくぐりましょう。
鳥居には一般社会と神域を区切る結界の意味を持つともいわれています。
神様のいらっしゃる場所に行くという、厳かな気持ちを忘れないようにしたいですね。
鳥居をくぐった後は、そのまままっすぐ参道を歩きましょう。
神社では参道の中央は神様が通る道とされていますので、真ん中を避け、端を歩くのがマナーです。
出雲大社の参道は全国でも珍しい「下り参道」となっています。ぜひその特別感を楽しんでみてください。
次回、
「出雲大社、縁結びのご利益を授かる参拝の心得~その2」はこちら
祓の社[参拝方法について]→拝殿
「出雲大社、縁結びのご利益を授かる参拝の心得~その5」はこちら
(神楽殿→出雲そば[御師についても])
地元民は知っている。
神在月限定!
絶対に外せない参拝ポイント。
神在月と聞くと出雲大社へ全国の八百万(やおよろず)の神様がお集まりになり、仕事、学業、恋愛など「ご縁」を結ぶ会議が開かれているのはご承知の事と存じます。
しかし、この会議、出雲大社の敷地内で開かれているのではなく、出雲大社より西へ約1キロのところにある出雲大社摂社「上宮(かみのみや)」で開かれているんです。
神在月の期間中、神様方は「十九社」で泊まり、ここ「上宮」で良縁を結ぶ会議が行われているんですね。
この、会議を「神議り(かみはかり)」と呼ばれています。
稲佐の浜にお立ち寄りの際は、ぜひ立ち寄っていただきたいポイントです。
しかし、上宮に面した道は狭く、普通自動車1台がやっと。
すれ違うこともできません。
出雲大社から歩く、もしくは、稲佐の浜の駐車場に車を停めるなど注意が必要です。
凛とした、空気を感じながら、出雲の大神様のご利益を授かりくださいませ。