ごまだれで食べるそばには健康パワーがいっぱい!

そばは、塩でシンプルに風味を楽しむのもいいですし、さまざまなアレンジを加えて違った味わいを発見するのも楽しいものですよね。
そんなちょっと変わったアレンジのひとつが、ごまだれでいただくおそば。
こっくり濃厚なごまつゆがそばと絡まり、絶妙なおいしさです!
ごまだれの誕生秘話
ごまだれの歴史を探るには、「しゃぶしゃぶ」の誕生が大きなキーポイントとなってきます。
1910年に大阪・北新地で洋食レストランとして創業した「スエヒロ」が、牛肉専門店としてリニューアルをする中で、戦後1952年から約2年をかけて考案したのが「しゃぶしゃぶ」でした。
だし汁の中で肉を”しゃぶしゃぶ”して食べることからその名がつけられ、やわらかであっさりとした牛肉の味わいと、しゃぶしゃぶという親しみやすいネーミングでたちまち話題になったのだそうです。
そんなしゃぶしゃぶをよりおいしく食べるために、スエヒロにて初めて開発されたのが胡麻酢(ごまだれ)でした。
時間をかけてすったゴマをしょうゆやポン酢、にんにくなどとともに合わせるこのつけだれとお肉の相性は抜群で、多くの人を虜にしたようです。
その後、1979年にミツカンがしゃぶしゃぶ専用のたれとして「ぽんしゃぶ」「ごましゃぶ」を発売したことで、一気に食卓へと普及。
ごまだれが一般的になり、しゃぶしゃぶ以外でもさまざまな料理のつけだれとして用いられるようになったそうです。
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ごまだれ × そばのおいしさ
しゃぶしゃぶを超えてさまざまな料理に活用されるごまだれ。
そばと組み合わせてもまた格別においしいものです。
ごまだれでいただくそばは、分類上はそばつゆにつけて食べる「ざるそば」や「もりそば」と違い、つけ麺寄りの「つけそば」。
店によってさまざまな作り方があり、そばつゆに練りゴマを混ぜ合わせる簡単なものから、しょうがを加えてさっぱり感をプラスしたり、ラー油で少しピリ辛に仕上げたりと、いろんな味わい方が楽しめます。
そばをごまだれで食べる魅力は、ごまとそばの風味が重なり合い、より奥深い豊かな味わいとなること。
コクのあるたれもまたおいしく、ガツンとパンチがあるのもうれしいポイントです。
こっくり濃厚なごまだれと風味豊かなそば。思わず箸がすすんでしまうおいしさです!
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ごまによる健康効果は絶大!
ごまは栄養が豊富なことでも知られ、昔から身体にいい食材だといわれてきました。
中でも魅力は、ごまの約半分を占める「脂質」。
不飽和脂肪酸のリノール酸とオレイン酸が多く含まれ、免疫力を高めるほかコレステロール値の減少にもひと役買うといわれています。
また良質なタンパク質も約20%あり、必須アミノ酸のメチオニンを多く含みます。
このメチオニンは、大豆と一緒に摂取するとさらに健康効果が高まるので、ごまだれに豆乳を加えて「豆乳ごまだれ」にしても良さそうです。
これに加えて、カルシウムや鉄などのミネラル、不溶性の食物繊維、豊富なビタミン類、強い抗酸化力を持つセサミンやサセミノールなどごま特有の成分と、小さな粒の中に栄養がぎゅっと凝縮しているのです。
そばにもルチンをはじめ栄養がたっぷり含まれるので、ごまだれと組み合わることでより健康パワーの恩恵にあずかれそうですね。
ごまだれと蒸した鶏肉をつけだれにして棒々鶏風そばにしたり、冷たいそばをごまだれで和え色とりどりの野菜をトッピングしてもまたおいしいです。
ごまだれとそばを組み合わせて、ぜひさまざまなそばの楽しみ方にチャレンジしてみてくださいね。