
本当に体にいいの?グルテンフリーの正しい知識とは。
ここ最近話題になっている「グルテンフリー」というライフスタイル。
小麦を原料とする食品の摂取を控える食事法で、ダイエットや健康に効果的だとされています。
グルテンフリーって本当に健康的?
どうして体にいいの?
今回はそんな疑問に改めて迫っていきましょう。
グルテンフリーってどういうもの?
グルテンとは、小麦に含まれるタンパク質のこと。
うどんではコシを演出し、パンではふんわりとしたふくらみをサポートする、いわば要ともいえる成分で、小麦粉を主成分とした食品には欠かせないものです。
ではそんな便利な成分「グルテン」を摂取しないようにするとは、どのような意図があったのでしょうか。
じつはグルテンフリーはもともと、「セリアック病」という自己免疫疾患の食事法として生まれたものでした。
セリアック病は北欧・欧米系の人に発症が多いといわれており、セリアック病の患者がグルテンを摂取すると、小腸が炎症を起こして細胞を破壊し、栄養を吸収できなくなってしまいます。
このセリアック病の唯一の治療方法がグルテン除去食であり、これが北欧・欧米で広がっていったのだそうです。
グルテンフリーのメリット
グルテンフリーのライフスタイルに変えることで得られるメリットとは、腸内環境の改善や、便利・下痢の解消だといわれています。
また腸内環境が整うことで、肌荒れなどのトラブルが減少することも考えられます。
ほかにも疲労感や倦怠感が改善されやすく、実感として
「朝すっきり起きられるようになった」
「集中力が高まった」
「体が軽くなった」
という人もいるようです。
ただし、すべての人にとっていい影響があるとは一概にはいえないので、行う際には慎重になりたいところです。
「健康な生活を育むために覚えておきたい「食事」の知識。」はこちら
グルテンフリーの食品とは?
パンをはじめ、ピザ、パスタ、ラーメン、お好み焼きなど、小麦粉はさまざまな食品に使われ、毎日の食生活にとって欠かせないもの。
グルテンフリーの食品を以下にラインナップしてみます。
肉、魚、野菜、米、トウモロコシ、フルーツ、豆、ナッツ、イモ、油脂、スパイス、タピオカ など
なお、そばにはグルテンが含まれていないため、つなぎを使わない十割そばはグルテンフリー食品となります。
一方、グルテン入り食品は下記となります。
パン、パスタ、うどん、ラーメン、ピザ、トルティーヤ、パン粉、醤油、ビール、ライ麦、オーツ麦 など
「うどん、パスタ、ラーメン。小麦粉原料なのに異なる理由」はこちら
グルテンフリーのデメリット
日本人が大好きなラーメンやうどん、パスタなどの麺類や、パンケーキやクッキーなどお菓子類は、なんとも病みつきになるおいしさです。
じつは小麦には「もっと食べたい」と感じる中毒性があるのだとか。
このため、グルテンフリーの食生活を行うことでこういった食品が食べられなくなることにストレスを感じ、気分が塞ぎ込んでしまう可能性があります。
また小麦やライ麦などにはビタミンB群や食物繊維が豊富なので、栄養面でも少し心配。
ほかの食品で補うなど、栄養バランスに気を付けた食生活を行いたいものです。
「栄養がきちんと摂れる食事は、日本人のライフスタイルに染み込んでいた!?」はこちら
小麦粉を使った食品は世の中にたくさんあり、どれもこれもおいしくて、クセになるものばかりです。
グルテンフリー生活を続けるのには、なかなか難しいことではありますが、最近では小麦粉の代わりに米粉を使った食品もたくさん見かけるようになりました。
そういった食品を活用しつつ、楽しくグルテンフリー生活を行ってみても良いかもしれませんね。
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