
そばと言えるのは何割から?そば粉の配合に迫ります
そばと言えるのは何割から?そば粉の配合に迫ります
そばの配合は、そば8:つなぎ2の「二八そば」や、つなぎなしの「十割そば」がおいしい基準?といわれていますが、それ以外にもさまざまな割合のおそばが売られています。
スーパーなどで売られているものの中には、そば粉がほんのちょっぴりしか入っていない、という場合も……!?
果たして、そばと言えるのはそば粉が何割からなのでしょうか?
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そばにおける配合の重要さ
そば好きにとって、そば粉の配合がいくつのかはとても重要です。
というのも、配合によってそばの風味がガラリと変わるからです。
こだわりのおそば屋さんでは二八か十割かを選べる場合もあるほどで、人それぞれ好みはバラバラ。
もちろん挽きぐるみかそうでないかによっても風味の違いが感じられ、十割そばであっても、内側の白っぽい胚乳部分である「更科粉」を中心に打ったそば粉なら上品ですっきりとした喉越しとなり、出雲そばとはまた違った風味になります。
ただし街中の立ち食いそば屋さんをはじめ、スーパーなどで気軽に買えるおそばは、そば粉の配合を表示していないことも多いもの。
果たして、今食べているおそばには何割のそば粉が入っているのだろう……?
そんな疑問を抱くことも少なくないです。
そば粉がごく微量でも「そば」といえてしまう
一般的に売られているそばは「生」(なま)と「干し」の2種類があり、そのうち「生」(なま)のそばにおいてはそば粉の割合が30%以上で「そば」と謳っていいという決まりとなっています。
30%を下回れば「そば」といえなくなるので、ここがボーダーラインとなります。
一方「干し」の場合には、そば粉の割合が何%であっても、入っているのであれば「そば」と謳っていいという決まりになっています。
つまり、たった1%がそば粉で残りはすべてつなぎの小麦粉であったとしても、「そば」として販売可能ということなのです。
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そばの表示の細かな決まり
ただし、日本農林規格(JAS)法で表示の仕方について言及されており、生産者はこの表示を守る必要があります。
以下に引用します。
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乾めん類品質表示基準
平成23年9月30日消 費 者 庁告示第 10号
第3条 2
干しそばにあっては、製造業者等がその容器又は包装に表示すべき事項は、加工食品品質表示基準第3条第1項及び第6項並びに前項に規定するもののほか、そば粉の配合割合とする。
ただし、そば粉の配合割合が30%以上である場合は、この限りでない。
第4条 (3) そば粉の配合割合
実配合割合を上回らない数値により「2割」、「20%」等と記載すること。
ただし、そば粉の配合割合が10%未満のものにあっては、「1割未満」、「10%未満」等と記載すること。
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こちらに書かれていることを要約すると……
・干しそばの場合、そば粉の割合が30%以上であればパッケージに「そば」とだけの記載でOK
・30%未満ならパッケージもしくは、一括表示に割合を記載する必要あり
・中でも10%未満なら「1割未満」「10%未満」などわかるように記載しなければならない
となります。
つまり、そば粉の割合が30%なら単に「そば」として売れるのに対し、29%であれば「そば ※そば粉含有量29%」などとして売らなければならないということに。
これだと、わざわざそば粉の配合が低いことをアピールする形になるため、商品にとってよいとはいいがたいところ。
ですので、30%以上を最低ラインとして販売するそばメーカーさんが多いことが予想されます。
せっかくそばを食べるのですから、そば粉の配合はできるだけ多いものを選びたいものですね。
選ぶ際にはパッケージにかかれた表示をよく見て、食べたいおそばをお選びになってください。
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参考までにですが、商品には必ず、「一括表示」といって内容量や原材料が記載されている場所があります。
賞味期限の長さも選ぶポイントかも知れませんが、本日のテーマ「そばの配合」を考えると「原材料名」をご覧ください。
これは、その商品を構成するうえで使用原料を多い順番に記載しなければなりません。
したがって、原材料名の表示が、
「そば粉、小麦粉、・・・」とあれば、そば粉の配合が多いし、
「小麦粉、そば粉・・・」となっていれば、小麦の配合が多いと判断しても良いと思われます。
しかしながら、このそば粉と小麦のバランスは好みの問題で、つるつるした食感がお好みの方、いや、そばは配合が多くないとそばではない!と思う方。
人それぞれの好みです。
弊社も「なまそば」をはじめ「干しそば」に至るそば全般は、お好みで商品をセレクトしていただけるよう
3割から十割まで幅広く取り揃えております。
ぜひ、お試しください。
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